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おはようございます。4回生の大和啓太郎です。



全国公が終わり、僕の水泳人生は幕を閉じました。
「どれだけ寝て起きても、もう早朝練で泳ぐことは無いんだな」と思うと、言いようのない寂しさを感じます。とんでもない寂しさを感じているここ2日間です。


新チームのみんなは昨日、東大戦ですね。
頑張っていますか?フルエントリー組の勝負の結果が気になります。笑


すでに引退となった身ではありますが、ここで引退日記を書かせてもらいます。
遅くなってしまい、申し訳ありません。




まずは全国公の総括より。
今年の全国公はここ数年で最も悪い結果に終わったと思います。
BEST率も総合順位も、本当に予想以上に崩れてしまいました。
現役は自分たちの結果として受け入れるよりほかありませんが、様々な形で応援してくださったOBOGの皆様には、期待に沿う結果が出せず、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
もちろん、現役はOBOGの皆様のために泳いでいるわけではありません。しかし、日ごろの感謝の気持ちは「口」ではなく「結果」で示すというのが、体育会としてあるべき姿です。その結果を最後の最後で示すことができず、主任として責任を感じています。
しかし、出てしまった結果は受け入れるほか仕方がなく、私も引退してしまったため、これ以降の結果で挽回することはできません。そのため、非常に無責任ではありますが、この「借り」は後輩のみんなが来年しっかり返してくれることを信じ、これからはチームの応援に徹しようと思います。後輩のみんなは、今年体感した「悔しさ」「むなしさ」「みじめさ」を忘れずに、それをバネにして来年ぜひ大飛躍してほしいと思います。今年の結果を今年の結果というだけで終わらせないでください。この結果を皆さんの新たなスタートにしてください。みんなに最高のスタートを用意してあげられなかったことがとても悔しいです。申し訳ないです。でも、みんななら来年必ずやってくれると信じています。ずっと応援しています。頑張ってください。



拙い内容ですが、以上を全国公の総括とします。




ここからは引退に際して後輩に伝えたいことを書こうと思います。
引退挨拶で何点か話したので、それ以外の事について書こうと思います。


 
まず1つ目は、「周りの人を大切にしてほしい」という事。
今回、自分の引退に際して感じたのは「周りの人に恵まれたな」という事です。
大会会場では本当に多くの人に声をかけてもらいました。
今まで共に競い合ってきた他大の仲間、一緒に泳いできた後輩、会場まで応援に駆け付けてくださった先輩、さらに今まで話したことの無かった選手にまで声をかけてもらい、自分はこんなにも多くの人に気にかけてもらえていたんだなと感じました。
僕は4年間で、人に自慢できるような結果は残せませんでしたが、こんなにもたくさんの仲間に気にしてもらえる選手になれたことは僕が4年間をかけて手にすることができた大事な宝物だと思います。
「大学水泳はチーム戦」とよく言われますが、真の意味でチーム戦ができているチームとはほんの一握りしかないと思いますし、京大水泳部もまだまだ高められると思います。大事なのは一人一人が互いの事をちゃんと知ること、知ろうとすることだと思います。これは引退挨拶でも話させてもらいましたが、自分の今の尺度で人を評価したりするのは非常にもったいなく、それでは互いに理解する事はできません。人がある状況に陥っているのなら、「あいつは○○だから」といって決めつけるのではなく、「なんで○○なんだろう」と共に考えることが大事だと思います。一人一人が互いに一緒に考えることで、少しずつチームの結束は強くなっていくとおもいます。
新体制のチームが動き出しましたが、このチームはこれからまだ1年あります。みんなはその時間を大切にして、来年の夏には「真のチーム戦」ができるチームになってほしいと思います。




2
つ目は、「自分に正直に水泳をやってほしい」ということです。


このチームにはいろんな選手がいます。初心者から水泳を始めた人、レギュラー3枠に入ることを目指す人、関カレ決勝を目指す人、インカレ決勝を目指す人・・・。いろんなレベルのいろんなタイプの選手がいることが京大水泳部の良さだと思います。だから、みんなは自分が目指す目標に向けて、自分らしいやり方で、水泳をやってほしいと思います。変に背伸びをしたり、自分を大きく見せようとしたりする必要はありません。大事なのはどれだけ高い目標を掲げているかではなく、掲げた目標に向けていかに真摯に水泳ができているかです。
もちろん、高い目標を掲げるのは速くなる上で不可欠なことです。でも、その目標を本気で追う事ができず、口だけになるのなら、そこには何も価値がありません。たとえ少し低めでも、立てた目標に向けて自分に正直に、真摯に、全力で取り組む方がよっぽど意味があると思います。
チームにはいろんな人がいるから、自分より大きな目標を掲げる人はいるでしょう。でもそこで焦ってその人のマネをして受け身で目標を立てる必要はありません。自分が100%の力で追える目標を設定し、必ずその目標を達成し、それを積み重ねることで、最終的に自分より上の人を喰って行けばよいのだと思います。ですので、ぜひともみんなにはこの1年、自分に正直に、嘘のない水泳を全うしてほしいなと思います。


 


3つ目は「インカレに行く事の厳しさ」です。
これは主にインカレ出場を目標に掲げる選手に向けてになってしまいますが、インカレというのは本当に到達が難しい高みだと思います。
僕は2回生からの3年間、インカレ出場をずっと目標として掲げてきました。でも結局1回も達成する事ができず、僕は大ホラ吹きになってしまいました。これは僕が「インカレ」というものを最後の最後まで甘く見ていた結果だと思っています。
僕は4年間、常に先頭で練習することを意識してきましたし、練習も誰にも負けないように頑張ると強く思ってきました。だから、僕が練習で負けた人はほとんど居ないと思います。(「練習で勝つ・負ける」の尺度がそもそもなんなのかはわかりませんが…苦笑)だから、僕は「誰よりも練習をしていればインカレに行けるだろう」と結局最後まで思っていたのだと思います。でもそれは大きな間違いでした。
いつかは忘れましたが、僕は大海に、「正しい方向に努力してないと、どれだけ努力してもあんまり意味ないんじゃないですか?」と言われてハッとしたのを覚えています。あの言葉は僕に鮮烈なショックを与えてくれた言葉でした。どれだけ練習を頑張っても速くなるために本当に必要な練習をしなければ速くなれない、それが現実だと思います。「努力は必ず報われる」というのは、少なくともインカレという目標を目指す上では通用しないと思います。
以上のことはずっと先輩からも言われてきたはずなのに、後輩の大海から言われて初めてハッとする事ができました。器が小っちゃいですね。でも気付けて良かったと思います。気付くのが遅すぎましたが、最後のシーズンである程度タイムが伸ばせたのはそれに気付けて、それを実行できるメニューを開一が作ってくれたからだと思っています。だから、大海と開一には本当に感謝しています。ありがとう。
もう一つあります。それは「一人の人間としてインカレ選手になれる器になること」です。
先ほど僕は器が小さかったと書きましたが、僕はそもそも、インカレに行ける器の大きさにまで自分を強くできなかったなと思います。先輩方に「カス太郎」と揶揄されていた通り、僕は本当にインカレを目指す上で「カス」レベルだったのだと思います。それを先輩方はいつもいつも教えてくださっていたのに、気付けず、結局カスなままで終わってしまって申し訳ないです。ごめんなさい。
いくら練習が強くても、選手としての器が足りていなければインカレを切る事はできません。僕は結局ウェイトから逃げちゃいましたし、食生活や生活習慣も全然ダメダメでした。自分に対する厳しさも足りませんでした。そういうところをしっかり強くしていけなかったところがそもそもの敗因だと思います。やることをやっていないのだから、後悔する資格もありません。所詮、その程度の選手だったという事です。思うのは、これからインカレを目指す後輩に同じ道を歩んでほしくないという事です。今のチームにはインカレを目標にする選手も、実際インカレに行ける力を持っている選手も、たくさんいると思います。そのみんなには必ずインカレに行ってほしいと思っています。「カス太郎」と同じレベルで引退を迎えないでください。お願いです。僕の失敗が、今後の後輩にとっての悪しき例となって役に立つのであれば、僕も報われます。馬場ちゃん、雄二、菅野、竹政、じゅんじゅん・・・今後インカレを目指す後輩のみんな、かならず全国の舞台のスタート台に立ってください。


 


最後に、次の最上回生に向けて。
3回生は本当に良い回生だと思います。みんな仲良くて、お互いの事をよく知っていて、そしてみんな自分に対する厳しさを持っていると思います。みんなには、過去なんか気にせず、どんどん自分たちのチームを創り上げていってほしいと思います。「去年こうだったから」とか全部忘れて、自分たちが良いと思う事をどんどんしていってください。過去をぶち壊してください。そのパワーが3回生にはあると思います。後輩のみんなは安心して3回生についていってください。そうすれば必ず来年勝てます。絶対。
尚輝は僕と全くタイプの違う主任になるでしょう。すごい良いと思います。
尚輝や3回生のみんなは、それが自分たちのやり方なんだから、しっかり自信を持って自分たちのやり方を貫き通してください。僕のやり方で「違う」と思っていたことはどんどん後輩に発信して正していってあげてください。たぶん僕はたくさんの過ちを犯していたと思います。それを後輩のみんなに教えてあげてください。そしてみんなを成長させてあげてください。お願いします。無責任ではありますが、応援しています。
後輩のみんなは、最上回生にしっかりついていってください。
大丈夫です。3回生のみんなは間違えません。必ず正しい方向にみんなを導いてくれます。みんなは安心して最上回生の背中を追えば大丈夫です。全力で追いかけてください。決して「去年はこうだったのに・・・」とかつまらない考えを持たないでください。チームが強くなるためには「変化」が不可欠です。その「変化」が強くなるためのタネです。そのタネをつぶさないでください。頑張ってください。
今年達成できなかったことを、後輩のみんなが来年達成してくれることを信じています。そしてそれを達成できるチームを作る力が、3回生には十分すぎるほどあると確信しています。京大水泳部を1部に押し上げてください。応援しています。
ただ、3回生男子はマネージャーの二人をもうちょい大事にしてあげてね。笑
マネージャーの二人はご飯・スイーツはほどほどにね。笑


 


最後の最後に、僕の話を少しさせてください。


 
僕は幼稚園の年少組から競泳選手としてのキャリアを始めました。
来る日も来る日も練習して、小学生の間に夕方友達の家で遊んだのは指で数えられる程度でした。その成果もあってか、小学生の時は全国大会にも出場する事が出来て、そこそこの選手でいることができました。たぶんその頃はまだ尚輝ややっふーよりも速かったんじゃないかな。笑(←さっそく器が小さい)
でも、中学受験を経て水泳に帰ってきたときはすでに地区大会も突破できないくらいにまで取り残されていて、かつてのレベルには程遠いところまで自分のレベルは落ちていました。それから中高6年間は学校にプールが無い環境ながら、遅いながらも最高の後輩・最高の顧問とともに「水泳を楽しむ」という事をテーマに努力を重ねて、最終的にリレーで新人戦九州大会に行く事ができました。でも、やはり全国の舞台を踏むことは叶いませんでした。
僕は、大学で水泳をするつもりはありませんでした。もういいかな、と思っていました。しかし結局大学でも水泳をすることに決めたのは「全国にもう一度行きたい」という想いがあったからです。(あとは新歓で岳斗と(大学で初めての)友達になってしまってダル絡みされたからかな笑)僕は全国(インカレ)に出るために大学水泳を始めました。でも、結局出ることができませんでした。その上、主任としても目標としていた結果を出すことができませんでした。
僕は17年の水泳キャリアで、本当に酸いも甘いも、速いも遅いも味わいました。
本当に多くの経験をさせてもらいました。途中、水泳をやめたいと思ったことは何度もあったけれど、水泳が好きなまま引退できて、本当に幸せです。でもその一方で、最後に結果を残せなかったのが、とても悔しいです。でも水泳でこの「借り」を返す事はできません。だから、僕は今後の人生で少しずつ返していこうと思います。今後の人生がどうなるかはわかりませんが、これまで負けてきた人間よりももっと大きな人間になって人生を終えるときには、しっかり「借り」を完済できたと思えるように、今後頑張って行こうと思います。みんなが今後頑張る分、僕も頑張ります。だから、応援よろしくお願いします。一緒に、これからも、頑張っていきましょう。


この京都大学体育会水泳部というチームで、最高の仲間と共に、水泳人生最後の一年を戦えたことは自分にとって最高の幸せです。みんなありがとうございました。
そしてこれからもよろしくおねがいします。



以上を、僕の引退日記とさせてもらいます。
最後まで読んでくれたみなさん、ありがとうございました。


 


 


2014-2015シーズン 
京都大学体育会水泳部競泳主任
大和啓太郎







P.S. 


僕らの回生はまだ開一と奎吾が残っています。二人が有終の美を飾れるように、全力でサポートします。頑張ってください。
今年のチームはインカレまで続きます。インカレに出るメンバーのみんな、最後の大会で最高の結果が出せるように頑張ってください。僕に出来ることは何でも言ってください。浜松で笑いましょう。
強化練組のみんなは、近国が勝負です。みんなの記録、楽しみにしています。全国公の仇をみんなが取ってください。応援しています。

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無題
インカレ出るのがめちゃくちゃ難しいみたいに書いてんじゃねえよ。笑
インカレに出るのは全中やインハイに出るよりも簡単な気がします(俺は全中もインハイも出たけどね笑)。どの試合で制限タイムを切っても良いんだから。
ナメて考えて欲しくもないですが、そこまで高い壁だとも考えて欲しくないです。マジで。

1年間主任お疲れ様でした。
啓太郎のみんなと仲良くする力には学ぶものが多かった気がします。

インカレ頑張ります。
か1 2015/08/12(Wed)17:39:41 編集
無題
今までお疲れさまです。

これからの人生頑張ってください。
ダイエットも頑張ってください。

いい主任であったと思います。
今までありがとうございました。
山田信之輔 2015/08/14(Fri)00:01:26 編集
おつかれさまー
大変なはずなのにホントに楽しそうにしてたなぁと思います。啓太郎の考えはしっかり伝わってるはず。たくさんお世話になりました。ありがとう。
この一年、たくさん変化があって私自身とても楽しかったです。超わくわくしてました。三回以下の人たちには、部が変わっていくことを楽しみにしていてほしいです。
2015/08/14(Fri)07:58:26 編集
無題
4月から約4ヶ月間、お世話になりました。そして主任お疲れ様でした。
あいこー 2015/08/15(Sat)21:00:27 編集
お疲れ様でした。
啓太郎さんの寛大さからはたくさんのことを学びました。
京大水泳部の歴代のことは何も分かりませんが、本当に偉大な競泳主任だと思いました。
短い時間ではありましたが、今の4回生と同じチームで過ごすことができて本当に良かったです。
ありがとうございました。
しゅん 2015/08/15(Sat)22:31:08 編集
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