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こんばんは。上島大和です。水泳部の最後の日記は、YoutubeでJ.Sバッハのチェンバロ協奏曲第三番を流しながら書いているので文章に荘厳さが漂うかもしれません。
今日のメニューは、いつものウォーミングアップの後に、EN1を中心としたドリル、キック、スイムを行い、
50*4*3 1st descending to R.P
2st Easy / R.P by 1t
3st 3 Form 1 Hard
がメインスイムでした。また、スタートダッシュを含め20分程度のフリープランがありました。個人的には、水をつかむ感覚が少しずつ良くなってきています。これから大会へ向けて上手に調整できたらと思います。強化練習の人たちは、本当にご苦労様です。長い間泳いでいる選手や、上から見ているマネージャーさんには脱帽するしかありません。どうか、あまり無理はなさらずに、体調管理には気をつけてください。
さて、振り返ってみると僕は赤ちゃんの頃から水泳をしてきたので、僕の人生にとって水泳は、大きな部分をしめてきました。その間、やめようとしたこと数十回(うち実際に数回やめて後に復帰)、紆余曲折を経ながらも、水泳を続けてきました。そして、その水泳を通して、多くの人と出会い(そして別れ)、たくさんの喜びや悲しみを経験してきました。その経験から得たものは量ることも数えることもできないほど大きなものであり、百億の宝石を合わせた財宝よりも価値のある心の富を僕に与えてくれたのです。
水泳が僕に与えてくれたものの大きさを思えば、対する感謝の気持ちは、広い青空をこえて宇宙の彼方に達するかと思われるほどで、とても一言で表現することはできませんが、それでもあえてここでは一言「ありがとうございました」と心を込めて言いたいと思います。水泳というスポーツに。そして、水泳を通して出会ったすべての人たちへ向けて。
そんなふうに長い間続けてきた水泳ではありますが、これからはその水泳の経験を「卒業」して、新しい人生を歩んでいかなければいけません。僕は今、果てしなく広い海を前にして航海へ旅立とうとする一人の少年のような心持でいるのです。黄金の国を求めて危険もかえりみずに長い航海へと旅立ったコロンブスのように、僕も自らの信念を胸に、まだ見ぬ地への冒険をはじめなければいけません。僕の歩む道は険しく、厳しい道であるかもしれません。しかし、どのような苦境にも負けず、不平を言わず、幾度でも耐え忍んでいきたいと思います。仏道を広めるものは迫害されるであろうというお釈迦様の予言に対し、「心配するには及びません」、「われは、身命を愛せずして、但、無常道のみを惜しむなり(自分の命はおしまず、無上の道が失われることのみを惜しみます)」と答えた仏弟子のように(法華経 勧持品第十三より)。
水泳部での活動も残りあとわずか。今までこのような僕に優しく接してくれて、ありがとうございました。そして、卒業する僕を、「ボンボワイヤージュ(良い旅を)」と気持ちよくご挨拶いただければ、幸甚に存じます。とはいえ、僕にはまだ水泳部での大切な仕事が残っています。愛する京都大学の水泳部のために、最後まで全力を出し切ろうと思っています。先週の金曜日には、関カレのビデオ撮影の際に、曇っていた空から太陽が顔を出したり、土曜日には、優花ちゃんが京都に戻ってきてくれたり、吉兆もたくさんあるようです。僕を含め、みんなが良いレースができますように!