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〜第三部 二浪〜


 


 


立ち直るのには、二週間くらいかかったと思います。


 


まあ大学に行かんと話にならんってことで、とりあえず志望校を決めることなく勉強し始めました。


 


一浪の時にあれだけ京大に固執していたのにも関わらず、どこの大学でもよくなりました。


だって、それ以前に生きるか死ぬか考えたんだもの、どこでも生きてればいいでしょ。


 


ただ、まあ一浪までの勉強が全て無駄になったということはないので、それなりの学力があり、まあ東大にしようかなって感じでした。


目標が全くないのは流石にアレなんで。(アレ)


 


 


二浪するにあたって、二つのテーマを掲げました


 


一つは『挑戦』


 


挑戦すること、これこそが人間の生きる意味だと思います(痛いやつ)


 


てことで、スケボーと株の勉強を始めました、


まあ息抜きが欲しかっただけですけど。


 


 


スケボーは日に日に上達していくのがわかり、プチ達成感も得られて最高でした。


 


一回、大怪我してテキストが血だらけになったりしましたけど。


 


 


株も楽しんだな、これが。勉強する喜びを享受していました。


 


 


 


もう一つのテーマは、『強メンタル』


 


一浪の時の敗北の要因は、紛れもなくメンタルブレイクでした。しかも試験中に。


 


なので、何があっても決して動じない強いメンタルを作ること


 


これを目標にしました。


 


そもそも、緊張するタイプではなかったのですが、一浪の時はパニクって何もできなかった。


 


実力を発揮できないことが一番悔しいことなので、メンタルで負けないようになることを誓いました。


 


そのために、心のゆとりを持つようにしました。


 


勉強とはというと、二浪目は基本的にやりたい勉強しかしてないです。


 


入った予備校の先生にも恵まれて毎日たのしかった。理3卒の先生とおしゃべりしたり、特進クラスの子とタイムアタックしたり。


 


 


一浪の朝方生活もやめて、夜型生活に変えました。性に合わないことは心の安定を阻害するだけなのでいらないです。


 


 


自分に合った勉強が一番だと思い直して。


 


 


夏に頑張りすぎることもなく、夏以降にダレることもなく、コンスタントに勉強しました。


 


冬に入って、少しづつエンジンをかけて、最後にトップスピードになればいいなと思ってました。


 


 


成績は、結構伸びました。意外と伸び代あるんだなあって自分でもびっくりしました。限界だと決めつけてた割には。


 


 


 


結局、共通テストが9割なかったので東大ではなく京大にしました。


チューターには東大でも大丈夫じゃない?と言われたのですが、まあ二浪なんでそんなにチャレンジもできないし、ってことで。


 


 


流石に山ほど滑り止めを受けさせてもらいました。


 


早慶上理やMARCH、関関同立すべて受かりました。


やったね!


 


慶応が合格した時には、流石にいく大学決まってホッとしました。


 


 


3回目の京大の試験


 


前日はラウンドワンの隣のホテルだったのですが、流石に遊びたい気持ちはグッと堪えて二時間くらい勉強しました。


 


最後の勉強だと思うと、なんだかエモい。


 


当日


 


もう3回目なので、出町から最短距離で試験会場まで行きました


 


京大は集合時間がやたら早くて、待たされる時間(単語帳も見れない)が長いので、二日間とも試験開始のギリギリに入室するようにしていました。(遅刻といえば遅刻、いや遅刻。)


 


別に緊張しなかったです。


周りの受験生が可愛く見えました。


だって中三の時中一だからね、周りの大半。


 


 


いつも通りって感じで。


 


 


試験で落ちたら縁がなかっただけ、くらいにしか考えてませんでした。


 


あとむずい問題は、隣の子にとってもむずいし、斜めの女の子にとってもむずい問題です。


ただ出題されただけ。


 


 


 


 


結果は、医学部にギリ届かないくらいの点数で物理工学科に合格しました。


 


おいおい、1.2浪くらいで済んだじゃねえかよ、って今でも思ってます。


 


慶応受かった時の方が嬉しかったです笑


 


3回も受けた感想は、意外とこんな感じです(質素)


 


 


 


 


二浪して思ったのは、人間はかなりメンタルに作用されることです。


 


 


先人の言葉を借りると、定数ではなく変数に目を向けるのが大切だそうです。


 


 


一浪の僕は、定数部分を動かそうとして無駄に精神をすり減らしていました。


信号を待つ時間やお風呂の時間は削れませんし、電車は決まった時刻にしかつかないのです。


 


そんなことにイライラしても仕方がないです。がんばらないとかではなくて、無理なもんは無理。


 


自分や周りの限界を知ることで、メンタルは自ずと安定しました。


 


 


 


ちなみに、僕の周りにも二浪した人はいたのですが、メンタルがやられて、鬱になっている人も多かったです。


 


ただ、僕は二浪目も毎日も楽しく健康でした。スケボー楽しいし。


 


まあ、強いメンタルを持つようになったおかげで、大学に入った後でもかなり役に立ってます。


だって、2個下の子と同じ学年だし、部活だと2回生の先輩より年上だし、主任とか主将とは同い年だし。


 


 


二浪なんてのは、そんじょそこらのメンタルでは生きていけないので。


 


 


僕の長い受験のお話はここまでです。


 


 


 


最後に、三年間の受験の歴史で個人的に印象に残ってるエピソードを紹介したいと思います。


 


 


・一浪目のセンターリスニングテスト中に目覚まし時計3回鳴る


 


しかも、でかいタイプの目覚まし時計。おい勘弁してくれよ。


 


 


・一浪目の京大受験で隣48歳くらいのハゲちゃん、昼食に唐揚げ8個とドーナツ6


 


ジャンキーすぎんか、匂いきついし。


数学中に勝手にお茶なんだらあかんよ、おっちゃん。破天荒すぎやろ。


 


 


・二浪目の京大受験間違えて女子トイレ入る


 


現役でも間違えんわ、トイレ


鉢合わせた女の子ごめんなさい、ほんとに、悪気ないんです。


 


 


何個も投稿してしまい申し訳ありませんでした。


 


書くことが湧き出てくる感じで止まりませんでした。


 


 


合格体験記というよりも、僕の不合格体験記が誰かの役に立てば幸いです。


 


 


三浪の人の入学待ってます〜


 


 


明日の日記は、さくらにお願いしました。


 


 


2021-2022 全進

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やっぱ壮絶やったんやな、お疲れ様、入学&入部ありがと
スケボー教えて
みさ 2022/02/20(Sun)16:10:22 編集
読み応えありました
受験って遊びと勉強のバランスやな
hi6mitin 2022/02/20(Sun)19:34:46 編集
改めて合格おめでとう笑
しおんの1浪目で死ぬほど勉強したのに落ちた時の気持ちが、私の高校3年間ほぼ勉強に費やしたのに現役合格出来ひんかった時と重なってめっちゃ読んでて共感でした。
2浪目確定のしんどさは計り知れんけど、とりあえずお疲れ様。部活もきてね。
ナツキ 2022/02/20(Sun)21:02:55 編集
理科の虚無、大共感
頑張ってる人はカッコいい
YZR 2022/02/22(Tue)21:24:51 編集
無題
メンタルの話、ほんと共感できるな。
変数ね、参考にしますmm
Pon 2022/02/24(Thu)12:10:22 編集
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