[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
いつもお世話になっております。京都大学体育会水泳部4回生の菊池です。
憧れてた京大水泳部員を語れるうちに語っておきます。京都大学体育会水泳部4回生の菊池です。
全国公まであと4日、今日のメニュー byじゅんじゅん。
w-up 400 SKPS
50*4 IMO
Agility 15*4
50*2 15QAP/25H
Kick 200*3 IM, S1, IM
50*4 HE, HE, Form, H
PorS 100*8 Fr, IM / t
Pull 50*4 Des4
Swim 50*3*2 Des3 to fast, Des3 to H /s (1’)
50*4 HE, Fast, Loosen, H or 2HEH (1’20”)
Dive 15*1
25*2
X*1
Down 50*8
丁寧にキレを上げる練習をしました。短い距離を重ねて泳ぎを理想に近づけられるように、最高潮をレースに持ってこられるようにしたいです。
さて、ついに引退日記を書く側になってしまいました。読む側のほうが気楽です。
気楽に読んでください。
私が京大水泳部に入ったきっかけは、京都選手権でみた京大水泳部への憧れです。京大を目指そうと思ったのも、水泳部に入りたかったからです。ですが、大学合格した頃には水泳への情熱なんてさっぱり忘れ、バスケでも始めようかと思うようになっていました。一応水泳部も見ておこうかなと石塚先輩に連絡して新歓食事会に参加し、あの航平さんからツイッターで「あゆこちゃん水泳部入るん?」とリプをいただき飛び上がり、ちゃろすさんのピアスの穴がインドで膿んだ話を聞き、愛甲とお互いを先輩だと思い込みペコペコ挨拶し、練習見学で練習見ずに開一さんに見惚れ、いつのまにか泳ぎ、全然体幹できてない芳賀くんを心配し、紅萠祭で新入生を呼び込み、朝起きたら入部していました。そして、今に至ります。
4年間もやってると、いろいろありました。その中で私が大切にしてきたこと、大切だと思うようになったこと。それは「自分と他者への敬意をもつこと」と「常に同期の味方でいること」です。
「自分と他者への敬意をもつこと」
京大水泳部では、部員一人ひとりが自分自身の目標に取り組んでいます。そして、その個々の挑戦を結集し、組織として、一人では達成できない大きな夢や志を実現しています。ここで必要になってくるのが、相手の考えを理解し異なる意見にも謙虚に耳を傾ける姿勢です。
仲良くするだけの関係なら、価値観の合う人、一緒にいて楽しい人とだけ付き合えばいいでしょう。でも、水泳部に限らずですが、何かに誠実に取り組もうと思えば、様々な価値観の人と出会い、関わることになります。いつかの日記にも書いたのですが、自分にとっての「正しさ」というのは必ずしも隣にいるチームメイトにとっての「正しさ」とは一致しません。私にもそんなことがいっぱいありました。そんなとき、「この人とはわかりあえない」と諦めて距離をおいたり、相手の意見を批難したり拒絶するのは簡単ですが、それはきっと自分の世界を狭めて、自分を(そして相手を)生きにくい状況に追い込むだけで、何のメリットもないことです。じゃあ、どうしたらいいのか。相手の考えを聞き、それを認めることです。
いやいやいやいや、そんなこと簡単にできるわけないですよね。あの人の考えは私にとって「正しく」はないのに。では、そんな時、相手のことを尊敬していたらどうでしょうか。考え方・価値観以前に、その人自体への敬意があれば、ちょっと考えを理解してみようかな、という歩み寄りが生まれやすいかもしれません。人への敬意を持つためには、その人の良いところを見つけるのが手っ取り早いというのが私の意見です。良いところをたくさん見つけてその人を好きになれれば、もうこっちのものです。お互いに妥協点を見つけたりして、より高次な新しい価値観を生み出すことができると思います。
これが他者への敬意ですが、私にとってもうひとつ大事だったのは、同じように自分への敬意も忘れないこと。自分を尊重できなければ、いつか楽しくなくなる気がします。自信はもって、でも自己を人に押し付けない。そんな感じ。
私は4年かかってそうやって、いろんな考えを持つ尊敬できるチームメイトによって自分の価値観を広げてもらってきました。私自身、人の良いところを見つける癖がつきました。だから私は、水泳部員ひとりひとりが大好きなんだと思います。運のいいことに京大水泳部に良いところを見つけるのが難しい人はいませんでした。こればっかりは運?縁?なので、良かったなぁ~と喜んでおきます。
もうひとつ大事にしてきて良かったと思えるのが、「常に同期の味方でいること」
いや、同期がいつも私の味方でいてくれただけかな。笑
すみません、そうです。私がどんなに情けない状況でも、同期はいつも見捨てず手を差し伸べてくれて、叱ってくれたり、一緒に悩んでくれたりしました。
後輩のみんなにも、どうか特に同期は大事にしてほしいです。心が弱っていて、だらしなかったり自分勝手になったりしているような同期がいたら、怒るんじゃなくて傍に寄り添ってあげてほしいです。怒るのは先輩の役目です。文句を言うのは後輩だけで充分です。同期だけは何があっても見捨てないであげてほしい。無条件で受け入れてあげてほしい。必要があれば、優しく叱ってあげてほしいです。常にそういう関係でいられるのは最終的には同期なんだと思います。そうやって、みんなに居場所があるような回生が増えて、私の可愛い後輩たちが全員笑顔で過ごせたらうれしいです。
話は変わりますが、主将としても少しだけ。
なんとなく引き受けてしまったものの、歴代主将のようなカリスマ性も判断力も持ち合わせていない私は、主将として1年間悩んでばかりでした。私はみんなに何がしてあげられるんだろう?私が主将である意義は?考えても全然わからなくて、主将を辞めたいと思ってばかりでした。これ私が怒られなあかんのかーってこととか、頼むから今は水泳に集中させてくれってこととか、正直、気が重くなる仕事ばかりで。それでも、見ようと思えば全員の頑張りが見える立場にいられるのは、貴重なことでした。部を機能させるためにいろんな人がいろんな場所で仕事をしてくれていて、それが見えるところにいられたのは良かったです。そこにいたから、みんなに対して感謝の気持ちが生まれました。みんなのことが好きになりました。そして、好きな人たちが快適に部活に励むためなら、だいたいのことは頑張れました。
自分に見えないところで仕事をしてくれている人を想像するのは大切なことだけどとても難しい。想像されにくい、感謝されにくい仕事をするのはなかなか辛い。だからこそ、主将の私だけでも、誰がどんな仕事をどういう風にやってくれているのかをきちんと見て、しつこいくらいいちいち感謝を表現しようと心がけてきました。少しでも伝わっていたらうれしいです。
こんな私が主将でよかったのか、正しい選択だったのかは今もわかりません。それでもこうして一年間なんとかやり切れたのは、どうにもならなくなった時に支えてくれた競泳主任や副将や、1年間いつも一緒に頑張ってくれた主務外務をはじめとする、側にいてくれたみんなのおかげです。いつも一緒にチーム作りに悩んでくれた同回生、ついてきてくれた後輩たちには感謝しています。みんなありがとう。
これにて主将も引退です。
次の主将は、とてつもなく不器用でヘタレです。でも、誠実で、温かくて、人の気持ちのわかるやつです。信頼して大丈夫。本当に、信頼して大丈夫です。
応援してます。
最後に、今の私の気持ちを、そのまま書いておこうと思います。
まずはこの4年間、水泳をするなかで私と関わってくれた皆様に感謝します。
嬉しいこと、悔しいこと、いろんなことを共に経験し、一緒に笑って泣きながら歩んできてくれた同期。大好きです。同期になってくれてありがとう。
こんな凡人の私に一生懸命ついてきてくれた後輩たち。先輩らしく頼もしく引っ張って行こうと思っていましたが、結局みんなに学ぶことのほうが多かった気がします。ひとりひとりが可愛くて、みんなの笑顔に何度も元気をもらいました。特に最後の一年、頼りない姿をいっぱい見せてきたよね。ごめん。でも、支えてくれてありがとう。あんまり普段話さない後輩もいるけど、私は全員の「いいところ」を言えます。自信がなくなったりしたら、聞きにおいで!熱弁したげるで。大好きです。
かっこいい姿をみせてくださり、時に厳しくいつも温かく指導し見守ってくださった先輩方。泣き言を聞いてくださったり、無条件で褒めちぎってくださったり、アドバイスや応援メッセージをくださったり、何につけても先輩方は私にとってなくてはならない存在でした。好きが溢れます。歳の離れたOBOGさんにも可愛がっていただき、私は後輩としてもすごく幸せ者でした。
憧れ続けた他大の先輩や、違う場所でも一緒に頑張ってる仲間だと思える他大のみんな・高校同期、私を育ててくれたスクールのコーチと中高の顧問にも、多くは書きませんが本当に感謝しています。
そして、競泳を始めてから10年ちょっとの間、ふがいない結果ばかりの私をずっと応援してくれた家族。背中をおしてくれて、いつもいつも見守ってくれてありがとう。
感謝です。引退に際していろんな思いがあるけれど、人に伝えたいのは本当に、ただただ感謝です。
最後のレース、感謝の気持ちをいっぱいに込めて全力で泳ぎたいと思います。
取ってつけたような写真コーナー。
今日の、水球ボックスでダラダラする4回生。
これは、チカ。
熱く、苦しく、それでいて最高に楽しい4年間でした。
ありがとうございました。
みんな大大大大大大大大大大大大大大大好き菊池鮎子
2017-2018 BIG WAVE
この水泳部の1年間は鮎子なしでは成り立たないと思うほど、リーダーシップと存在感を発揮してた。
腰痛くて辛い時期もあったと思うけど、本当は泣きたかった時もあったと思うけど、驚くほど皆んなに笑顔で接してて、そういう態度からも刺激をもらえました。ほんとうにありがとう。あとは手紙に書きます笑